聖書のアダムとエバ(イブ)（創世記 2-3章）

聖書の授業の参加者募集

全国どこでも受講可能。オンラインでやります。

2時間のリアルタイムの授業が100回以上あります。

50～100人くらいのクラス制でほとんどの方が聖書初心者です。いろんな方と意見交換しながら学べます。

授業の詳細は、こちら

アダムとエバの物語は、創世記の中でも特に重要な教訓やテーマを持つエピソードです。この物語は、創造、自由意志、罪の起源、人間関係、そして救済の必要性について考察を提供しています。以下に、彼らの物語をさらに詳しく掘り下げて説明します。

1. 創造の背景

創世記 1:26-27
神が人間を創造した際、神は自らのかたちに似せて造ることを決めました。この部分は人間が神に似た存在として特別な地位を持っていることを示しています。

- 聖句

創世記 1:26-27
「神は言われた。『我々のかたちに、我々に似せて人を造ろう。』そうして、神は自らのかたちに人を創造された。男と女に彼らを創造された。」

2. アダムの創造

創世記 2:7
神は地の塵からアダムを形作り、その鼻に命の息を吹き込むことによって彼に命を与えました。この描写は、アダムがただの物質的存在ではなく、神の息を受けて生きる特別な存在であることを強調しています。

- 聖句

創世記 2:7
「主なる神は地の塵から人を形作り、その鼻に命の息を吹き入れられた。こうして人は生きるものとなった。」

3. エデンの園

創世記 2:8-9
神はアダムをエデンの園に置き、そこで彼に働くことと守ることを命じました。園の中には命の木と善悪を知る木があり、神は彼らにその木から食べてはならないと命じました。

- 聖句

創世記 2:8-9
「主なる神は、東のエデンに園を植え、その園の中に人を置かれた。主なる神は、見るに良いすべての木を地から生えさせ、また園の中央に生命の木と善悪を知る木を生えさせた。」

4. エバの創造

創世記 2:18-22
神はアダムを一人にしておくことが良くないと考え、彼の助け手を造ることを決めました。アダムのあばら骨からエバを創造し、彼女はアダムの伴侶として与えられました。このことは、男女の相互関係が神の意志であることを示しています。

- 聖句

創世記 2:18-22
「主なる神は言われた、『人が一人でいるのは良くない。彼のために助け手を造ろう。』主なる神は、地のすべての獣と空のすべての鳥を造り、アダムのところに連れてきて、彼がそれを何と名付けるかを見られた。アダムがすべての生き物に名をつけたが、彼のためにふさわしい助け手は見つからなかった。そこで、主なる神は彼を深い眠りに落とし、その間に彼のあばら骨の一つを取り、肉でその場所をふさがれた。そして主なる神は、アダムから取ったあばら骨から女を造り、彼女をアダムのところに連れて来られた。」

5. 結婚と人間関係

創世記 2:23-24
アダムはエバを見て彼女を「女」と名付けました。二人は互いに結びつき、一つの肉になるとされています。この記述は結婚の神聖さと、夫婦の関係が神によって設計されたものであることを強調します。

- 聖句

創世記 2:23-24
「アダムは言った、『これは今までの私の骨の骨、肉の肉だ。彼女を『女』と呼ぼう。彼女は男から取られたのだから。』それゆえ、人は父母を離れ、妻と結び合い、一つの肉となる。」

6. 禁断の実と誘惑

創世記 3:1-6
蛇がエバを誘惑し、知識の木の実を食べるように仕向けます。エバはその実が良いものであると感じ、アダムにも与えました。これは自由意志が持つ危険性を象徴しています。

- 聖句

創世記 3:1-6
「しかし、蛇は主なる神が造られた野のすべての獣の中で最も狡猾であった。蛇は女に言った、『神は本当に、あなた方に園のすべての木から食べることを禁じられたのですか？』女は蛇に言った、『私たちは園の木からは食べることができますが、園の中央にある木については、神が『それを食べてはならない。触れてもならない。あなた方は死ぬからだ。』と言われたのです。』蛇は女に言った、『あなた方は決して死にません。この木から食べるとき、あなた方の目が開かれ、あなた方が神のようになり、善悪を知るようになることを神は知っているのです。』女はその木の実が良い食べ物であり、目を引くものであり、賢くなるために欲しいものだと見た。そこで、彼女はその実を取り、食べ、彼女と共にいる夫にも与えた。彼も食べた。」

7. 罪の認識と隠れ

創世記 3:7-13
禁断の実を食べた後、アダムとエバは裸であることを恥じ、神から隠れるようになります。神は彼らに罪を問いかけ、彼らはそれぞれ自分の行動を認めます。この部分は、罪がもたらす恥と孤独を象徴しています。

- 聖句

創世記 3:7-13
「すると、彼らの目が開かれ、自分たちが裸であることを知り、いちじくの葉を編んで腰を覆った。彼らは主なる神の声を聞いた。神は園の中を歩いておられた。その時、アダムと彼の妻は神の前から隠れた。主なる神はアダムを呼ばれて言われた、『あなたはどこにいるのか？』アダムは言った、『私は園の中であなたの声を聞いて恐れました。私は裸であったので、隠れました。』神は言われた、『あなたはどうして裸であることを知ったのか？食べてはならないと私が命じた木から食べたのか？』アダムは言った、『あなたが私に与えたこの女が、私にその木の実を与えたので、私は食べました。』主なる神は女に言われた、『あなたはなぜこのようにしたのか？』女は言った、『蛇が私を惑わしたので、私は食べました。』」

8. 罪の結果と罰

創世記 3:14-19 神はアダムとエバが犯した罪の結果として、彼らにそれぞれの罰を宣告します。蛇には呪いがかけられ、女性には出産の苦しみが増し、男性には労働の苦しみが伴うようになります。この部分は、罪がもたらす影響を具体的に示しています。

聖句:

創世記 3:14-19 「主なる神は蛇に言われた、『あなたがこのことをしたので、あなたはすべての家畜や野のすべての獣の中で呪われる。あなたは生涯、腹ばいで歩き、土を食べる。』また、女に言われた、『あなたがたの苦しみが大いに増す。あなたは子を産むとき、苦しむだろう。しかし、あなたは夫を欲し、彼はあなたを支配する。』アダムに言われた、『あなたは妻の声に耳を傾け、私があなたに命じた木から食べたので、地はあなたのために呪われる。あなたは生涯、労働して、地から食物を得なければならない。土はあなたのために茨やあざみを生じさせる。あなたは野の草を食べる。あなたは顔に汗を流してパンを得る。あなたが土に返るときまで、あなたはそのようにする。土から取られたからだ。あなたは土であるから、土に帰らなければならない。』」

罰の内容
蛇の呪い:

蛇は他の動物の中で呪われ、地面を這う存在とされました。
蛇と人間の間に敵意が置かれるとされ、これは後に救い主の到来を予告する内容とも解釈されています。
女性への罰:

女性は出産の際に苦しむことが宣告され、これは母親の役割に伴う痛みと責任を象徴しています。
また、夫に対する欲求と、夫が彼女を支配する関係が示され、男女の関係性の複雑さを示しています。
男性への罰:

男性は地を耕し、苦しみの中で食物を得ることを余儀なくされます。
労働は辛く、収穫も容易ではなくなるとされています。これは人間が自然との関係で直面する苦しみを象徴しています。

9. アダムとエバの追放

創世記 3:20-24 神はアダムとエバをエデンの園から追放します。彼らはもはや神の完全な恵みの中で生きることができなくなり、代わりに労働と痛みのある現実の中で生きることになります。園の入り口にはケルビムと炎の剣が置かれ、彼らが再び命の木に近づくことを防ぎます。

聖句:

創世記 3:20-24 「アダムはその妻の名をエバと呼んだ。彼女はすべての生き物の母となったからである。主なる神はアダムとその妻のために皮の衣を作って彼らに着せられた。主なる神は言われた、『見よ、人は私たちの一人のようになった。善悪を知るようになった。今、彼が手を伸ばして、命の木からも取って食べて、永遠に生きることがないようにしよう。』こうして、主なる神は彼をエデンの園から追い出し、地を耕すために彼を置いた場所に戻らせた。神はケルビムを東に置き、また炎の剣を回転させて、命の木の道を守るようにされた。」

追放の意味
神との関係の断絶:
アダムとエバは、神との親密な関係を失い、罪の結果として疎外感と孤独感を抱えることになります。これにより、彼らの人間性が深く傷つけられます。

労働と苦しみの始まり:
追放は、彼らが新たに直面する労働と苦しみの現実を象徴しています。楽園からの追放は、神の恵みからの離脱を意味します。

救いの約束:
追放後も神はアダムとエバに対し、彼らの将来において救いの約束があることを暗示します。蛇に対する呪いの中で、神は救い主が来ることを示唆しています（創世記 3:15）。

10. 物語の教訓

アダムとエバの物語は、自由意志の重要性とその危険性、罪の結果としての人間の苦しみ、神との関係の重要性を強調しています。また、この物語は後の救いの必要性を強調する基盤ともなっています。信仰の視点から見ると、彼らの物語は人類全体の経験として、罪からの解放と贖いの必要を示しています。

聖書の授業の参加者募集

全国どこでも受講可能。オンラインでやります。

2時間のリアルタイムの授業が100回以上あります。

50～100人くらいのクラス制でほとんどの方が聖書初心者です。いろんな方と意見交換しながら学べます。

授業の詳細は、こちら