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新約聖書(New Testament)は、イエス・キリストの生涯、弟子たちの教え、初代教会の歴史、そして終末の預言を記録したキリスト教の中心的聖典です。
📖 新約の構成(全27巻)
| 区分 | 内容 | 巻数 |
| 福音書 | イエスの生涯と教え(マタイ〜ヨハネ) | 4巻 |
| 歴史書 | 初代教会の歩み(使徒の働き) | 1巻 |
| パウロ書簡 | パウロが諸教会に送った手紙 | 13巻 |
| 一般書簡 | 他の使徒たちによる書簡 | 8巻 |
| 預言書 | 終末の黙示(ヨハネの黙示録) | 1巻 |
✍️ 口伝から文書へ(紀元30〜100年)
イエス・キリストの言動は最初、弟子たちによって口伝で伝えられました。やがて信者が増え、迫害や異端に対処するために、文書化が始まります。
> 「これらのことが書かれたのは、あなたがたがイエスが神の子キリストであることを信じるためである。」
> ーヨハネの福音書 20:31
📜 各文書の成立年代(一般的推定)
| 書 | 推定年代 | 備考 |
| パウロ書簡(最初期) | 紀元48〜65年 | 新約で最古の文書(例:テサロニケ第一) |
| 福音書(マルコ→ヨハネ) | 紀元60〜95年 | 目撃証言と伝承の集約 |
| 使徒の働き | 紀元62〜70年 | ルカによる歴史記録 |
| 黙示録 | 紀元90〜96年 | ローマ迫害下で記述 |
新約文書は初代教会で公の場で朗読され、信仰と教理の基準として用いられました。
> 「あなたがたの間で、この手紙をすべての兄弟たちに読まれるようにしてください。」
> ーⅠテサロニケ 5:27
初期には様々な福音書や手紙が流通していたため、正典(カノン)を定める必要が生じました。
📌 カノンに採用された基準
1. 使徒的起源(使徒本人、または弟子の記録)
2. 教会の普遍的使用
3. 内容の整合性(正統信仰)
4. 霊的力と信仰的感銘
🏛 主要な正典リストの発展
| 年代 | 文書/会議名 | 内容 |
| 170年頃 | ムラトリ断片 | 最古の新約カノンリスト(22巻) |
| 367年 | アタナシウスの復活祭書簡 | 現在と同じ27巻を明言 |
| 397年 | カルタゴ公会議 | 27巻を正式な新約として認定 |
> 現在の「新約27巻」は、4世紀末には完全に確定していたと言えます。
新約聖書は当初、ギリシャ語で記述され、多数の写本が作られました。
✍️ 写本の特徴
現存する写本数:約5800以上(ギリシャ語写本)
他言語も含めれば2万以上の写本が現存
他の古典文献(例:ホメロス、カエサル)と比較して圧倒的に多い
📄 重要な古写本
| 名称 | 世紀 | 内容・特徴 |
| シナイ写本(Codex Sinaiticus) | 4世紀 | 旧約+新約の完全版 |
| バチカン写本(Codex Vaticanus) | 4世紀 | 高品質のギリシャ語写本 |
| チェスタービーティ写本 | 2〜3世紀 | 最古級の新約部分写本 |
| パピルス46(P46) | 約200年頃 | パウロ書簡の写本群 |
> ✨ 特筆すべきは:これらの写本間の内容一致率が 99%以上 に達することです!
🌐 古代の翻訳
ラテン語訳(ウルガタ):ヒエロニムスが382年頃に翻訳、カトリックで長く使用
シリア語訳(ペシッタ)
コプト語、アルメニア語、グルジア語など、4世紀までに多言語化が進行
📖 宗教改革以降
ルター訳(ドイツ語)
欽定訳(KJV)1604年〜英語圏)
日本語訳:文語訳(1887)、口語訳、新共同訳、新改訳など多数
.
現代の新約聖書は、数千の写本・翻訳・教父の引用を照合して復元されており、原文に極めて近い形で読めます。
📌 現代の翻訳と校訂版
| 名称 | 内容 |
| ネストレ=アーラント版(NA28) | 新約ギリシャ語本文の標準テキスト |
| UBS(聖書協会版) | 翻訳用ギリシャ語テキスト |
| 日本語訳:新共同訳、新改訳2017など | 最新学術成果に基づく翻訳 |
イエスと弟子たちの教えが口伝から文書へ。
各地の教会で読まれ、写本として大量に複製・保存。
教会史の中でカノン(27巻)として確立。
ギリシャ語写本が数千点現存し、精密な校訂が進む。
現代の私たちが手にする聖書は、原文に極めて忠実な姿で残されている。
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