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🔶 アロンの杖とは?
アロンの杖(Aaron's rod)は、モーセの兄・アロンが持っていた杖で、神の力を示すために使われました。杖というと単なる棒のようですが、アロンの杖は「神の権威」を示す超自然的な道具で、奇跡を起こし、祭司としての正当性を証明する重要な役割を果たします。
🔷 アロンの杖が登場する主な場面
出エジプト記7章~で、神がモーセとアロンを通してエジプトに災いを下す場面です。
アロンの杖は神の命令によりファラオの前で蛇に変わる奇跡を起こします。
📖 「それでモーセとアロンはファラオのところへ行き、…アロンは杖をファラオの前に投げた。それは蛇になった。」(出エジプト記 7:10)
エジプトの呪法師も同じようなことをしましたが、アロンの蛇は彼らの蛇を呑み込むことで、神の力が上であることを示しました。
➡️ 神の圧倒的な力と支配権を象徴します。
神はアロンの杖を通して、ナイル川を血に変える、蛙を呼び出すなどの災いを行わせました。
出エジプト記7:19~:ナイル川の水を血に
出エジプト記8章:蛙の災い
出エジプト記8:16~:ちりをブヨに
➡️ アロンの杖は、単に指導者の象徴というだけでなく、「神の裁きの道具」としても使われました。
最も象徴的な場面の一つがここです。
背景:
民数記16章で、コラ一族がアロンの祭司としての正当性に異議を唱えました(「私たちも聖なる者だ!」と主張)。
神はこの反乱を鎮め、アロンが神に選ばれた祭司であることを明確に示す奇跡を行います。
奇跡の詳細(民数記17章):
1. 神は各部族の族長に杖を出させ、レビ族にはアロンの名を記した杖を渡します。
2. それらの杖を契約の箱の前に一晩置きます。
3. 翌朝、アロンの杖だけが芽を出し、花を咲かせ、アーモンドの実をつけた!
📖 「見よ、レビの家のアロンの杖が芽を出し、つぼみを出して花が咲き、アーモンドの実を結んでいた。」(民数記17:8)
➡️ 生命を生む奇跡=神が選んだしるし
➡️ 杖という「枯れた棒」から生命が生まれるというのは、人の力ではあり得ないことで、神の超自然的な選びを示しています。
この杖はその後も記念として契約の箱の中に保管されました(ヘブル9:4)。
アロンの杖は聖書全体で多くの象徴的な意味を持ちます:
象徴 | 内容 |
---|---|
神の権威 | アロンの杖は、神の選びと正当な権威のしるし。誰が神に選ばれたかを明確にする。 |
奇跡と命 | 枯れた杖が芽を出し、花を咲かせ、実をつけた=生命の創造を象徴。 |
仲介者 | アロンは大祭司として、民と神を仲介する存在。杖はその役割を担った。 |
裁きと救い | 災いをもたらす杖、しかし民の赦しと命を守る道具でもある。 |
アロンの杖自体は新約聖書に頻繁には出てきませんが、その象徴性は受け継がれています。
ヘブル人への手紙ではアロンの祭司職と、キリストがそれを超える永遠の大祭司であることが対比されます。
📖 「…契約の箱の中には、マナの入った金の壺、芽を出したアロンの杖、契約の板があり…」(ヘブル9:4)
➡️ 神の選びと奇跡のしるしとして保存された。
イエス・キリスト自身*が、死んでから復活した=「枯れた杖から命が芽生える」奇跡の成就とも見なせます。
項目 | 内容 |
---|---|
正体 | アロンが持っていた神の力と権威の象徴となる杖 |
主な奇跡 | 蛇に変化、災いの媒介、芽を出して実を結ぶ |
象徴 | 神の選び・命・裁き・正当な指導者の証明 |
保管場所 | 契約の箱の中(出エジプト記・ヘブル9章) |
新約との関係 | キリストの祭司職や復活の象徴と重なる部分あり |
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